コンタクトレンズ関連用語

 

あ行

  • アレルギー(あれるぎー)

     原因物質「アレルゲン」による免疫反応。

     ひと言アレルゲンと言っても、種類は様々で、「吸入性アレルゲン(ハウスダスト・ダニ・カビ・花粉など)」、「食餌性アレルゲン(大豆・牛乳など)」、「刺咬性アレルゲン(蜂にさされるなど)」とありますが、とりわけアレルギー性結膜炎は吸入性アレルゲンが原因であるとされています。

     アレルギーが起こるメカニズムとしては、ヒトの身体には体外から侵入してきた異物を排除しようとする働きがあります。これを「免疫」といいます。アレルギーは免疫反応の一つですが、細菌やウイルスに対する反応とは違い、本来異物と判断しない、無害なものに対して過剰な反応をすることがあります。これがアレルギーです。

  • 1日使い捨てコンタクトレンズ(いちにちつかいすてこんたくとれんず)

    終日装用ソフトコンタクトレンズ。装着後、就寝前までにはずすのが原則。ワンデーコンタクトレンズ、1dayコンタクトレンズ。

    1990年代に誕生。コンベンショナルレンズと比べて、汚れや蛋白が付着しても蓄積する前に取り替えられる、毎日のケアをしなくていいなどのメリットがある。

     

  • 1ヵ月交換タイプコンタクトレンズ(いっかげつこうかんたいぷこんたくとれんず)

    1ヵ月間使用可能な頻回交換コンタクトレンズ。1980年代に誕生。終日装用と連続装用タイプがある。

    毎日使用し、毎日のケア・定期的なタンパク除去を行うことが出来る方向きと言えます。

  • 遠視(えんし)

     調節を休ませたとき、網膜の後方でピントが合うという屈折異常。近いものがみえずらくなる。

     まったく調節していない時に網膜の後方でピントが合うため、遠くを見る時は少しの調節で見え、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えません。ヒトは近くを見るときに、水晶体を膨らませてピントを合わせますが、遠くを見るときは、「毛様態筋」という水晶体を膨らませたり緩めたりする筋を緩めるだけでいいので、正視の場合近くを見る時のようにピントを合わせるという労働をする必要がありません。しかし遠視ですと、調節を緩めると焦点が正常な場所で合わないので、遠くを見るときでも近くを見るときでも調節が必要になり目が疲れやすくなります。

     老眼と症状が似ており混同されがちですが、そのメカニズムは異なります。

  • 円錐角膜(えんすいかくまく)

     円錐角膜とは、一般的に10代で発病し角膜が薄くなり眼圧に耐え切れなくなって中心部が前方に突出して名前の通り円錐型になる眼疾患です。年齢によりその症状が始まる時期は異なりますが、開始時期が早いほど円錐角膜の進行も早まります。多くの場合両眼性で、強い近視と不正乱視を伴います。

     円錐角膜の原因は、まだ明確には解明されていませんが、遺伝的要因に環境的な要因がプラスされて発症すると考えられており、有病率は1000人に1人程度とされています。現在、薬による治療方法がないため、円錐角膜による近視・乱視の矯正はハードコンタクトレンズで行われますが、症状が進行すると角膜形状が原因でコンタクトレンズの装用も難しくなります。円錐角膜を放置しておくと、角膜の薄くなった部分が破れ、最悪の場合は失明に至るおそれがありますので、角膜移植などの適切な治療を行うことが必要になります。

  • MPS(えむぴーえす)

     MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)とは、ソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存を1液で行える中和処理が不要なケア用品です。

     化学消毒(コールド消毒とも言う)の一種。1996年から日本国内で流通。

     手軽な反面、過酸化水素やポピドンヨードと比べて殺菌力・タンパク質除去力が弱く、重篤な角膜感染症を起こすアカントアメーバには無効です。毎日のコンタクトレンズのこすり洗い(清潔な手のひらに置いたレンズに液を5~6滴たらし、指の腹で片面ずつ20回~30回こすります。レンズを傷つけないように力加減に気をつける必要があります。)と、レンズケースの洗浄と乾燥が必須です。

  • MPCポリマー(えむぴーしーぽりまー)

    細胞膜を形成する主成分であるリン脂質をモデルに開発された生体適合性素材で、ヒアルロン酸の約2倍の保水力を持ち、親水性・保水性に優れ、化粧品や医療分野において広く活用されている。

    その親水性の高さから、保存液に配合することでレンズ表面からの涙の蒸発を防ぎ、水分をまとわせてベールになってレンズを包むのでうるおいが持続し、ゴロゴロ感を和らげることができる。

    生体成分の付着を抑制する性質もあるため、涙に含まれるタンパク質などのレンズへの付着を防ぎ、より長い時間レンズを清潔に保つのに役立つ。

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か行

  • 花粉(かふん)
    種子植物の花のおしべから出る粉状の細胞。
  • カラーコンタクトレンズ(からーこんたくとれんず)
    茶や青などの色彩やデザインを施したコンタクトレンズ。視力矯正用(度入り)と視力矯正を目的としない(度なし)がある。
  • 近視(きんし)
    遠くを見たときにピントが合わず、字や物がぼんやり見えてしまう状態のこと。
  • クーポン(くーぽん)

    coupon。もともとは切り取って使用する券を指し、金券や割引券のように所持者に何らかの特典を与える券。インターネットサイト上でのみ使用できるwebクーポンやメルマガクーポンなども発行されている。

  • 結膜炎(けつまくえん)
    結膜にできる炎症。
  • 高度管理医療機器(こうどかんりいりょうきき)
    副作用や機器の機能に障害が生じた場合に生命や健康に重大な影響を与えるおそれがあるため、適正な管理が必要な医療機器。
  • コールド消毒(こーるどしょうどく)
    熱(煮沸)消毒に対して非加熱式の消毒方法。
  • こすり洗い(こすりあらい)
    保存液などでコンタクトレンズを指でこすり汚れを落とすこと。

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さ行

  • 酸素透過率(さんそとうかりつ)
    コンタクトレンズが酸素をどれほど通すのか数値化したもの。
  • CY/AX(しーわい/えーえっくす)

    乱視用の数値で、トーリックコンタクトレンズの購入時にBCやDIA、PWRの他にCYやAXの数値が必要。CYとはCylinderの略でCYLと表記される場合もある。円柱度数を表し、-0.75、-1.25、-1.75等が一般的。AXはAXISの略で、乱視軸を表し10、20、70、110、160、180等が一般的。

  • 煮沸消毒(しゃふつしょうどく)

    煮沸消毒はMPSタイプや過酸化水素タイプが登場するまでの主流のコンタクトレンズケア方法。専用の煮沸器による熱消毒のため消毒効果は高いが、熱によりレンズが劣化する場合もある。

  • 終日装用(しゅうじつそうよう)
    就寝前までにコンタクトレンズをはずす使用方法。
  • 承認番号(しょうにんばんごう)
    医療機器承認番号。厳しい審査・承認を受け、日本で厚労省の承認を得ていることを意味する。
  • 処方箋(しょほうせん)
    コンタクトレンズにおける処方箋は「装用指示書」の意味あいとなる。
  • ソフトコンタクトレンズ(そふとこんたくとれんず)
    水を含む素材でできた、柔らかい素材のコンタクトレンズ。

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た行

  • DIA(だいあ)

    コンタクトレンズの直径(大きさ)を表す数値でDiameter(ダイアミターorダイアメーター)の略。単位はミリメートル。コンタクトレンズ購入時、DIA14.0と表記があればレンズ直径は14ミリ。

  • タンパク除去(たんぱくじょきょ)
    コンタクトレンズに付着したタンパク質を除去すること。装用感を悪化させたり目のトラブルの原因となる可能性があるため。
  • 着色直径/着色外径(ちゃくしょくちょっけい)/ちゃくしょくがいけい
    カラーコンタクトレンズの色や柄が入っている部分の、一番外側の直径のこと。
  • 中心厚(ちゅうしんあつ)
    レンズ度数によって変化するレンズ中心部の厚み。
  • 通販(つうはん)
    インターネットを通じてオンラインで商品やサービスを購入できるサービスのこと。
  • つけおき洗浄(つけおきせんじょう)
    こすり洗いをせずに保存液や洗浄液にコンタクトレンズを浸けて汚れを落とす洗浄方法。
  • ディスポーザブルコンタクトレンズ(でぃすぽーさぶるこんたくとれんず)
    使い捨てレンズの意。
  • トーリックコンタクトレンズ(とーりっくこんたくとれんず)

    乱視用コンタクトレンズ。トーリックコンタクトレンズは、装用時にレンズが回転しないように特殊なデザインになっており、購入時にはBCやDIA、PWRといった数値の他に、CYLやAXISの数値が必要となる。

  • ドライアイ(どらいあい)
    涙の分泌量が減ることにより、目の表面を潤す力が低下した状態。
  • 定期購入(ていきこうにゅう)
    定期的にコンタクトレンズをお届けするサービス。

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な行

  • 2週間交換タイプコンタクトレンズ(にしゅうかんこうかんこんたくとれんず)
    14日間使用できるコンタクトレンズ。2weekタイプとも呼ばれる。

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は行

  • ハードコンタクトレンズ(はーどこんたくとれんず)
    プラスチックなどの固い素材を使用したコンタクトレンズ。
  • バイフォーカル(ばいふぉーかる)

    遠近両用コンタクトレンズのことで、1つのレンズの中で遠くを見るための焦点と近くを見るための焦点が層状になっている。遠近両用コンタクトレンズにはバイフォーカルとマルチフォーカルがあり、一般的に、室内で近くを見ることが多い方はバイフォーカルが使いやすいとされている。

  • PWR(ぱわー)

    コンタクトレンズの度の強さを示す数値(度数)。コンタクトレンズメーカーにより「P」「D」「SPH」などと表記される場合もあるが、度数は各メーカーで統一されている。(メーカーや商品によって大きさ・厚み・デザイン・加工方法などが異なるため、実際の見え方が多少異なる場合もある。)カラーコンタクトレンズ等の±0.00(度なし)から、マイナスの数値が大きくなるほど近視度数が強くなる。

  • 非イオン性(ひいおんせい)
    コンタクトレンズには電気的な性質の違いによって「イオン性」と「非イオン性」の二つに分類することができる
  • フィッティング(ふぃってぃんぐ)
    コンタクトレンズを装用する際に、瞳にコンタクトレンズがフィットするかどうかの前検査。
  • BC(べーすかーぶ)

    コンタクトレンズのカーブ(曲面)の度合いを示す数値で、Base Curve(ベースカーブ)の略。数字が大きいほどカーブが緩く、数字が小さいほどカーブがきつくなる。

  • 非公開: BELTA(べるた)

    コンタクトレンズブランドであるリフレアの2週間交換タイプ(2week、ツーウィーク)の使い捨てカラーコンタクトレンズ。イメージモデルは藤井アルダさんで、”普段使いしやすいサークルレンズ”がテーマのナチュラルなデザイン。シャインゴールド、ナチュラルブラック、ピュアブラウンの3色展開。BELTA、ベルタ。

     

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ま行

  • 網膜剥離(もうまくはくり)
    眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気。
  • マルチフォーカル(まるちふぉーかる)

    遠近両用コンタクトレンズのことで、1つのレンズの中に遠くを見るための焦点、近くを見るための焦点、中間距離を見るための焦点がある。遠近両用コンタクトレンズにはマルチフォーカルとバイフォーカルがあり、一般的に、外出が多い方はマルチフォーカルが使いやすいとされている。

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や行

  • 項目がありません。

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ら行

  • 乱視(らんし)

    近視や遠視と違い、見るものまでの距離にかかわらずどこにもピントが合わない状態。

  • 連続装用(れんぞくそうよう)
    就寝中もはずさずに連続して装用すること

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わ行

  • 項目がありません。

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