流行性結膜炎

 「はやり目」と言った方がまだ聞いたことがあるのではないでしょうか?以前はプールなどで感染するとされ、夏の流行り病という印象でしたが、近年では一年中感染例が報告されるようになりました。

アデノウイルス

 流行性結膜炎は「アデノウイルス」というウイルスに感染することによって発症します。アデノウイルスは種類が多く、感染した型によって、肺炎や咽頭結膜熱(プール熱)、胃腸炎などになる可能性があり、さらに消毒剤への抵抗力が強いうえ、アデノウイルスに対抗できる薬は未だ開発されていないという、そのようなやっかいなウイルスなのです。

流行性結膜炎(はやり目)

上述の通り、アデノウイルスによって発症した流行性結膜炎は感染力が高く、発症した人が目を触った手で、何かに触れ、それを健常者が触れてから目をこするなどの行為を行うと、高確率で感染するとされています。しかし、何かしらの媒体を通じた感染の可能性は高いですが、空気感染はしません。

 感染から1、2週間で症状が現れると言われています。症状としては、“白目が充血する”・“(時として目が開けられなくなるほど)目ヤニが増える”・“涙の量が増える”・“まぶた裏側にぶつぶつが出来る”等々。角膜に症状が及んだ場合、視力障害が起こる可能性もあります。